緊迫した状態が続いていますが、「なぜ戦争が起きているの?」とお子さんに聞かれる方も多いのではないでしょうか。
今回は、ロシアがなぜウクライナを攻撃するのか、子供向けにもわかりやすくウクライナ情勢を解説していきます。
そもそもウクライナはどこにある?どんな国?
ヨーロッパの東側にある国「ウクライナ」。
日本とは、直線距離で約8,000km離れています。

ウクライナの国旗はこちらです。

ウクライナの国の広さは、60万3,700平方キロメートル。(日本の約1.6倍)
約4,000万人が暮らしており、約80%はウクライナ人、残り約20%がロシア人です。

なぜロシア人が多く住んでいるかというと、ウクライナとロシアがお隣同士ということもありますが、
実は、ウクライナとロシアは、もともと1つの国だったのです。
それが「ソビエト連邦(ソ連)」という国です。

「ソビエト連邦」は1922年に出来た国で、ロシアやウクライナ以外も合わせて、15の地域が集合したグループでした。
しかし、1991年に「ソビエト連邦」という国は無くなってしまいます。

というのも、国が軍事費にたくさんお金を注ぎ込み、国民の生活が苦しくなったこと等で反感を買ってしまったためです。
その結果、「ソビエト連邦」は解体され、15個の国になりました。

その1つが現在の「ウクライナ」。
旧ソ連の中では、ロシアに次いで2番目に人口の多い国。
首都は「キーウ(キエフ)」です。

ロシアはなぜウクライナを攻撃?ウクライナ情勢(問題)を子供にもわかりやすく解説

2022年2月22日、ロシアの軍がウクライナに攻撃をし始めました。
逃げる人や爆撃の様子などが連日報道され、辛い気持ちになりますよね。

なぜ、ロシアはウクライナを攻撃するのでしょうか?
ロシアが攻撃する一番の理由、それは・・・
ウクライナという仲間を
ヨーロッパやアメリカに取られたくないから
だと言われています。
一体どういう意味なのでしょうか?
ここで、ロシアとウクライナ、それぞれの立場を見てみましょう。

ロシア側は、ウクライナを「我々は一体だ」と主張しています。
というもの、歴史的にロシア人のルーツがウクライナにあることから、
ロシアはウクライナを勝手に自分たちの仲間だと言って、支配したがっています。
ロシアとウクライナは一体だ!
同じ民族だからな!(=支配したい)
実際に、2014年には、ウクライナの「クリミア半島」を無理やり奪ってしまいました・・・。
一方で、ウクライナは、そんな強気なロシアを恐れています。
国の一部(クリミア半島)をロシアに盗られてしまったのですから、無理もありません。
ロシアがいつ攻めてくるのか不安なウクライナは、「NATO」というグループへの加入を考えました。
ロシアが怖いから、NATOに入れてくれ!
NATOというのは「北大西洋条約機構」という名前のグループ。
第2次世界大戦時に「ソビエト連邦」に対抗するため、ヨーロッパやアメリカを中心に作られた「軍事同盟」です。

このグループの役割は、「ソビエト連邦」から攻撃を受けた国があれば、NATOの国全体で助けよう!というもの。
「ソビエト連邦」は1992年に無くなりましたが、その後も、NATOは仲間の国を増やし続けます。

そして、なんと、ソビエト連邦の一部だった国まで、NATOの仲間に入るようになりました。
ロシアとしては、元々仲間だった国が、ライバルグループに入ることが許せません。
NATOってやつらに子分を盗られて面白くない!
さらに、NATOという敵にロシアを囲まれるようなことになれば、
国土が広いロシアにとって、のど元にナイフを突きつけられているような状況。
周りの国が敵だらけになったら
ロシアがやられてしまう!
ですから、隣国のウクライナまでもNATOの仲間に入ってしまうことは絶対に避けたいということで、
軍事侵攻という強硬手段に出たのではないか?と言われています。
ただ、元スパイ組織にいた策略家のプーチン氏。

「本当の目的が他にあるのでは」との声も・・・。
この「ウクライナ侵攻」は歴史上でも大事件になるだろうと言われています。
各国が経済的にロシアを仲間はずれにしようとしている状況で、
プーチン大統領は「核の使用」もほのめかしてきています。怖いですね。
今後、ロシアとウクライナがどうなるのか、日本も含めて周辺国がどう関わっていくのか、注目していきましょう。
まとめ
今回は、緊迫しているロシア・ウクライナ情勢について子供でもわかりやすいように解説しました。
遠い国のことではなく、日本でもガソリンの価格が高くなったりと、今後も影響が出ることが予想されます。
できるだけ被害が少なく、平和的な解決に進むよう見守っていきたいと思います。


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