ツイッターなどで、候補者名を書いた投票用紙の写真をアップしている人を見かけますよね。
選挙は公職選挙法に基づいていて厳しい制限があるイメージですが、これは問題がない行為なのでしょうか?
そこで今回は、投票所で写真撮影はしていいのか、スマホの持ち込みやSNSの投稿についてまとめていきます。
投票用紙の写真撮影とSNSの投稿が増えている
2022年7月の参議院議員選挙がスタート。
すでに期日前投票を済ませた有権者が、
ツイッターなどで投票用紙の写真をアップしている様子をよく見かけるようになりました。
投票してきました。#ガーシーに一票 pic.twitter.com/kzI7fEoq4p
— 横山賢治 (@cW5tUi2T1r2pllY) July 6, 2022
ガーシーの為、日本の為に
— jun@ (@jun48404426) July 6, 2022
私、主人、息子、おじいちゃん、おばぁちゃんと共に投票してきました#ガーシーに1票 #NHK党 #ガーシー #立花孝志 #高橋理洋 pic.twitter.com/b85TdTarjl
しかし、これらの投稿に対し、「ダメじゃないの?」と疑問に思う人も少なくないようです。
比例代表の投票券をネットにあげてる一人いるけど投票所で写真撮影してよく係員に怒られなかったね……?
— 御劔ハガネ@C100_日曜西あ67b (@mitsurugihagane) July 7, 2022
自治体や選挙区によっては容認なのかな。うちは駄目だったと思う
[ad]こういうの最近よく見るけど投票所って写真撮影NGじゃないんか? https://t.co/IZQXuigMOD
— つっちー@ペタマックス敗北 (@aiueoman12) July 4, 2022
投票用紙の写真撮影やスマホの持ち込みはOK?

自分が書いた投票用紙の写真撮影の可否については、
- 投票所により対応が異なる
- 基本的にNGのところが多い
ということが分かっています。
※スマホの持ち込みについては制限はありません。
以下で詳しく紹介していきます。
法律上は問題ないが投票所の判断による

まず、公職選挙法では、
有権者自身の投票先を明らかにすることについて禁止する条項はありません。
俺、この人の投票したよ!
と周りに言うことは問題ないのです。
マスコミによる出口調査も普通に行われていますよね!
しかし、第六十条「投票所の秩序維持」という項目で、
投票所において演説討論をし若しくはけん騒にわたり
公職選挙法第60条
又は投票に関し協議若しくは勧誘をし、
その他投票所の秩序をみだす者があるときは、
投票管理者は、これを制止し、
命に従わないときは投票所外に退出せしめることができる
との定めがあります。
つまり、
- 投票管理者が「写真撮影=投票所の秩序を見出す」と判断
↓ - 撮影を止められてしまう
ということになります。
写真NGの投票所が多い
法律上で禁止はされていないものの、実際には、写真撮影をNGにしている投票所が多いようです。

その理由としては、
- シャッター音などが他の有権者を不快にさせる可能性がある
- 他の有権者が写り込んでしまう可能性がある
- 混雑している時間帯だと他の有権者に迷惑がかかる
などです。
市や区の選挙管理員会で統一したルールがある場合もあれば、投票所に判断を任せているところもあるようです。
この対応のばらつきについては、さまざまな意見も出ています。
秩序維持の解釈ってのもそれぞれの自治体に任されてるみたいやから撮影がいいとこはいいでダメなとこはダメみたいやね
— ンマやずか (@tokuzaemon1230) July 7, 2022
無音で自分の投票用紙だけの撮影なら他投票者との干渉もゼロで撮影内容の確認を職員にしてもらえれば秩序保たれてると思うけどただただ撮影を禁止する自治体には違和感覚える
投票用紙の撮影を認めない選挙管理委員会がまだまだある。第60条の投票所の秩序を守るためにだ。スマホの音が隣りの人の投票に影響するとか。撮影の禁止はないといっているのになぜ認めないのか。投票率上げるとかいいながら有権者の事考えてるのか。事務局長から折り返しの電話まっとるぜ。 https://t.co/O8qyamMzkP
— 小川ゆうき NHK党 (@ogawayuki2222) June 28, 2022
どこまでOK?写真の具体例
東京都品川区では、ルールを守ってもらえれば写真撮影はOKと公表しています。
ホームページには、具体的な写真撮影の例が提示されています。

- 記載台の中で自分の投票用紙を撮影
- 周囲に選挙人がいない状況での投票用紙と自身を映した撮影

- 他人が写り込んでいる(他人の選挙の秘密を保持するため)
- 声をだしながら撮影する
写真撮影したい場合は先に確認を!
トラブルを避けるためにも、写真撮影をしたい場合は、投票所で確認を行うのが良いでしょう。
ちなみに、私の居住地の選管に確認したが、投票用紙の撮影は禁止ではないが、周りの秘密保持のため、出来るだけご遠慮くださいとのこと。通話は流石に×。スマホを取り出してメモを見るのはOKとのこと。
— マグロより青魚 (@maguroirane) June 29, 2022
仮に「撮影禁止」と言われた場合でも、
「ちゃんと確認してほしい」と伝えれば通ったケースもあるようです。
投票所の人B「選管に確認したところ、総務省から許可するとの通達が来ていたそうです」
— にゃん吉 (@96s13549528) July 2, 2022
立花さんに電話しなくて済みました。
新潟市。#ガーシーに1票 #NHK党 pic.twitter.com/jfZb52lCug
▼撮影NGからOKに変わった広島選挙管理委員会の動画▼
[ad]選挙日当日はNG!法律違反になるので注意

法律上問題はないものの、投票用紙の写真撮影については投票所によって対応が異なることを紹介してきました。
ここで一番注意していただきたいのは、
2022年7月10日の当日はSNSにアップするな!
という点です。

投開票日当日、立候補者名の名前を書いた投票用紙をSNS等にアップすることは
選挙活動に該当する恐れ
があるためです。
選挙活動は、法律により、投票日の前日までと定められています。
そのため、今回の選挙の場合は、
SNSにアップして良いのは2022年7月9日まで!
と言うことになります。
万が一、これに違反した場合、
3年以下の禁錮、または50万円以下の罰金

がかせられる可能性がありますので、十分ご注意ください。
[ad]まとめ
今回は、投票用紙の写真撮影やスマホの持ち込みについて取り上げました。
撮影の可否は、投票所により判断にばらつきがあるようですが、法律違反ではないようです。
ただし、投票日当日に写真をSNSにアップすることは法律上禁止されているので注意してください。
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