最近、Z世代を中心に「片親パン」という差別用語が流行しています。
一体どんな意味なのでしょうか?
今回は「片親パン」の意味、由来、代表的なパンの種類についてご紹介します。
「片親パン」の意味とは?
「片親パン」とはその名の通り、
片親の子が食べていそうなパン
という意味です。
「片親パン」とは、例えばこのようなパンです。

片親(かたおや)とは、基本的に
- 離婚した母子家庭・父子家庭
- 死別した母子家庭・父子家庭
などの「ひとり親家庭」です。
ひとり親家庭では、両親がいないため、
世帯の収入・所得が低くなる傾向があります。
「子供の貧困」問題も、ひとり親家庭がほとんどです。
そのため、どうしても「貧困」「貧乏」というイメージがつきまといます。
「片親パン」とは、そのようなイメージから派生し、
片親の家庭(貧困家庭)で食べられていそうな、
安くて大容量のパン
(甘い系・高カロリー)
などを指す、新しい言葉です。
そんな「片親パン」というワードが若者世代の間で使われることで、
- いじめの助長
- 片親家庭への差別
- 言葉の暴力
になるなどと指摘する意見もあります。
片親パンに対するネットの反応
Z世代の差別用語好きすぎるけど片親パンは許せn
— 朝妻アンチ (@bearABek) January 6, 2023
今話題の片親パンめちゃくちゃ分かる
— ぴょん (@IEvxhA57jK3RC8s) January 6, 2023
あれ食べて育ったようなもんだもん
片親パンは音が良い
— おぢ (@Onsenmark_) January 6, 2023
いろいろな言葉が狩られていくなか新しい言葉が生まれるの言語って感じがして好き
貧乏→乞食呼びが主流だったけどそこまでいかない層を馬鹿にするのが流行ってるって事かな
いや「片親パン」は片親の人らが自分らで生み出して広めた用語やねんから"差別用語"ちゃうやろww
— ✡️れっか✡️ (@syl_Lecca) January 6, 2023
「片親パン」の由来・元ネタはなぜ?
この「片親パン」とは一体なぜ生まれたのでしょうか?
調べたところ、ある人物によるツイートが由来だと言われています。
2021年10月に投稿された実際のツイートがこちらです。

今まで片親の味方だったチョコスティックパンが
知らない間に値上げされてて
僕含めた片親友達みんなブチギレてる
もういいです
もうひとつの片親パン、
ミニスナックゴールド食べます
阿弥陀クジオさんによる、
「チョコスティックパンの値上げに文句を言うつぶやき」が元ネタでした。
片親パンの始まりはいわゆる「自虐ネタ」だったのですね。
他のツイートを見たところ、
阿弥陀クジオさん自身が母子家庭育ち。
「片親パン」以外にも、たびたび片親に関するつぶやきをされています。
母子家庭だからこのラピュタの曲、ひと切れのパンまではめちゃくちゃ共感出来るのに
— 阿弥陀クジオ (@SubculFanclub) January 5, 2023
父さんが残したのが熱い想いって出てくる時点で「はいもういいですー」ってなる
父さんが残したのは借金と心の傷やろが pic.twitter.com/UdSyHpqNGT
「片親パン」の元ネタの投稿は最近ではなく、2021年でした。
しかし、その片親パンのツイートが最近になって急にRTが多くなり驚いているそうです。
1年前にツイートした片親パンのツイートが突如RTされはじめる
— 阿弥陀クジオ (@SubculFanclub) January 5, 2023
↓
片親パンって単語、言葉の暴力すぎるってツイートがバズる
↓
片親パンでツイート検索するた現状僕が1番最古?(そんな感覚は無い)
↓
元ツイ「一体どんな環境で育てばそんな極悪ワード思い浮かぶのか」
回答→母子家庭で育てば。 pic.twitter.com/on3JfVV4WG
さらに、TikTok内で「片親パン」の概念が拡散され、若者の間に広まっていったようです。

貧乏片親家庭のガキは
5個入りのクリームパン食って育ってる
代表的な「片親パン」の種類はどれ?
片親の家庭で食べられていそうなパンという意味の「片親パン」。
一体どんな商品のことを指すのでしょうか?
代表的なパンがこちらです。
- ミニスナックゴールド(ヤマザキ)
- チョコチップスナック(ヤマザキ)
- 薄皮パンシリーズ(ヤマザキ)

いずれも山崎製パン。
どれも安価でスーパー等で手に入ることから、お手軽に購入することができます。
片親パンの特徴としては、
- 安い
- 大容量
- 高カロリー
で、おやつにも食事にもなる商品が多いです。
ちなみに、ヤマザキの「薄皮パンシリーズ」は、
5個入り→4個入りに減量したことで話題になりましたね!
しかし、その分、中身の具材をボリュームアップ。
個数は減っても、全体の総重量がほとんど変わらないという企業努力もされています。
【超朗報】5個入りから4個入りに弱体化されたことで話題の山崎製パン『薄皮シリーズ』、実は個数が減っても重さは同じだった
— 滝沢ガレソ🪚 (@takigare3) January 4, 2023
高騰した小麦(パン)部分は減らしつつ、国際的には需要の少ない小豆(餡)を増やす企業努力だったと判明
結果的にはさらに“薄皮”になり喜ぶ人も… pic.twitter.com/NvWHLoWysg
そんなヤマザキパンさんの商品たちが
「片親パン」と言われることで、「風評被害になるのでは」と心配する声もあるようです。
5個入りクリームパンが『片親パン』って呼ばれてるのガチな風評被害訴訟レベルだと思ってる
— 小汚い (@ringo_oath) January 4, 2023
まとめ
今回は、「片親パン」という言葉の意味や由来(元ネタ)、代表商品についてご紹介しました。
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