【らんまん】万葉集の歌の意味は?朝顔の詩の全文や作者についても【槙野万太郎】

らんまんの徳永助教授とのシーン「万葉集」の歌の意味とは?全文や作者についても解説!
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朝ドラ「らんまん」の第11週「ユウガオ」。

万太郎と徳永助教授とのやり取りの中で「万葉集」の一句が登場しました。

一体、どんな意味の歌なのでしょうか?

そこで今回は、朝顔の歌の全文や作者についてご紹介していきます。

さらに、万太郎のモデルとなった牧野富太郎氏と万葉集の関わりについてもまとめていきます。

\万太郎が大学を去る時に出てきた歌はこちら!/

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目次

【らんまん】徳永助教授と万太郎のシーンで万葉集が登場!

らんまんでの万太郎と助教授

「万葉集」の一句が登場したのは、万太郎と徳永助教授(田中哲司)とのシーンです。

「らんまん」第11週(ユウガオ)の第52話の後半、植物学教室の花壇の植物を食い入るように見つめている万太郎。

そこに「何をしているんだ?」と徳永助教授が話しかけると、

「ヒルガオとユウガオが一緒に咲いちょるのを見とりました。」

「今が昼と夕方の境がですね。」

と答えます。

そんなやり取りから、徳永教授はあるクイズを万太郎に出題。

「ユウガオ」だけが、ウリの仲間なんですね。

そのほかの花は「ヒルガオ科」に分類されます。

朝顔・昼顔・夕顔・夜顔
引用:wethernews

そんな「ユウガオが好きだ」と徳永助教授は語り始めます。

その理由は、「(ユウガオが)源氏物語に出てくるから」

源氏物語の夕顔とは?
源氏物語の夕顔の君
引用:wikipedia

「夕顔」は、「源氏物語」の巻の1つであり、物語の中にも「夕顔の君」という女性が登場します。
「夕顔の君」は可憐で朗らかな性格ですが、どこかミステリアス。
光源氏の愛人となるも、物の怪の仕業で若死にしてしまいます。
ユウガオの花言葉が「魅惑の人」や「罪」であるように、源氏は彼女にのめり込み、死後も面影を追っていました。

徳永助教授は、日本文学好きということが分かり、万太郎自身も「万葉集が好き」だと語ります。

しかし、徳永助教授は「こいつは話を合わせただけだろう」と思ったのでしょう。

万太郎を試すように、万葉集の「ある歌の上の句」を歌います。

それに続くように、万太郎は「下の句」を続けて歌うのでした。

万太郎が「万葉集が好き」というのは本当だったんですね。

敵のような存在かと思っていた助教授。

しかし、共通の趣味があったことで、温かい気持ちになる印象的なシーンでした。

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【らんまん】万葉集の朝顔の歌の全文や意味・作者は?

朝顔

「らんまん」で、万太郎と徳永助教授の心が通い合った?と思われる重要なシーン。

ここで歌われた万葉集の一句について深掘りしていきましょう!

万葉集の歌の全文

ここで出てきた万葉集の一句の全文がこちらです。

朝顔は

朝露負ひて

咲くといへど

夕影にこそ 

咲きまさりけれ

あさがおは

あさつゆおいて

さくといえど

ゆうかげにこそ

さきまさりけれ

こちらは、万葉集の「2104番」の句です。

万葉集の歌の意味「朝顔が最も美しい時間帯は・・・」

気になる歌の意味がこちらです。

歌の意味

朝顔は朝露をうけて咲くというが、夕方の薄暗い光の中でこそ美しく咲くものだ。

「朝顔」という名前の印象とは違い、夕方が最も美しいと気づいた感動を表現した歌なのですね。

なお、私たちが知っている「朝顔」とは違い、当時は「桔梗(キキョウ)」のことを指していたのではないかと言われています。

というのも、現在の「朝顔」は、夕方には花を閉じてしまうためです。

そのため、上記の歌のように「夕方の光の中でこそ美しく咲いている」とすると、現在の朝顔ではなくて、キキョウであろうというのが定説になっています。

万葉集の歌の作者は不明

残念ながら、この歌を読んだ作者は不明です。

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【らんまん】万太郎のモデル・牧野富太郎は本当に万葉集が好きだった!

「らんまん」では、万太郎が「万葉集が好き」と話していました。

実は、万太郎のモデルとなった植物学者・牧野富太郎氏も万葉集に関心を寄せていたことがわかっています!

晩年の彼は『万葉集』に登場する植物の図鑑『万葉植物図譜』を準備していましたが、残念ながら生前に刊行されることはありませんでした。

引用:高岡市万葉歴史館

上記の通り、牧野博士は、万葉集に登場する植物の図鑑を作ろうと準備をしていたそうです。

その後、2022年に子孫らが図鑑を完成させています。

万太郎が「万葉集が好き」という設定は本当だったんですね。

ちなみに、万葉集には、160種類以上もの植物が登場しています。

万葉の時代の人々にもあった「草花を愛でる」という気持ち。

時空を超えて、ロマンや共通点を感じていたことは確かでしょう。

今後も、らんまんに「万葉集」や「源氏物語」が登場するのか、楽しみです!

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まとめ

今回は、朝ドラ「らんまん」に登場した万葉集の朝顔の歌の意味などについて取り上げました。

「万葉集」といえば、元号「令和」の由来となったり、最近では「若者言葉」で訳した本も話題です。

「らんまん」をきっかけに、万葉の時代に思いを馳せてみるのも良いのではないのでしょうか。

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